ピアノ初心者の方にとって、読譜は大きな壁のひとつ。
ある程度指は動かせているのに、しっかりと楽譜を読めているわけではない。
この記事は、そんな症状に悩む方に向けて、参考になればと思います。
実は、ピアノを弾けるようになる過程は、子供も大人も、大まかなところでは大して違いはありません。
読譜に関してもやはり同じで、基本的な学習プロセスはほぼ同じです。
衝撃的かもしれませんが、現代の子供向けピアノ教育では、いきなり五線譜を読ませる。
ということはしません。
それよりも先に、習得しておくべきことがいくつかあります。
そのうちのひとつが、今回のテーマ「音階を使いこなす!」です。
これは、ピアノ演奏技術としての音階練習ではなく、単に、音階の音の配列をしっかり記憶する。という意味です。
例えば、普通の大人で「ドレミファソラシド」の上行形と、「ドシラソファミレド」の下行形の音階を言えない人はいないはず。
でも、これを「レの音から順番に上がってください」とか「ソの音から順番に下がってください」と言われた時、瞬間的にほとんど考えるまでもなくスラスラと答えられる人はほとんどいません。
実はこの状態は、音階という概念はわかっていても、その配列が完全にはインプットされていない状態と言えます。つまり、五線譜を介して読み取ろうとしている対象そのものの理解が不十分ということです。
ですから、まずは、どんな音からでも上行形、下行形共にスラスラ言えるような状態にまでトレーニングします。これが出来る状態を、僕は「音階を使いこなせている状態」と呼んでいます。
音階が使いこなせるようになるだけでも、譜読みはずいぶん楽になるはずです。
是非、楽しいピアノ生活を!