皆様こんにちは、ピアノ教師の野口幸太です。先日、YouTubeにこちらの動画を公開しました。
幼児がピアノの譜読みできないのは当たり前です。
動画の内容
幼児にとって五線譜を読ませるという行為は、拷問と言ってもいいくらい、僕たち大人が想像する以上に大変な無理難題事項なんです。大人はこのことをしっかりと理解してあげる必要があります。
例えば、五線譜では音の高低が大変効率よく示されているわけですが、その「高低の概念」が、多くの幼児期の子供には、完全な形では備わっていません。
とはいえ、幼稚園の年中さんや年長さんあたりになってくると、三次元の世界での「高い・低い」の区別はつくようになっています。
お父さんに「高い、高い」の遊びをしてもらったり、幼稚園や公園の遊具で、滑り台で遊んだりする身体経験を通して学んでいるのでしょう。
ところが、目に見えず、物理的なものとして捉えにくい音の世界にも、「高い・低いがある!」ということを、子供はなかなか理解できません。
そう、五線譜で読み取るべき情報のひとつである、音の高低という概念そのものが、まだはっきりとしていないんです。
読むべきものがわからないのに、読めと言われても無理な話。
更には、楽譜というのは紙の上で展開される二次元の世界。
紙の世界での上下なんて、彼らにとってはまだどうでもいいコンセプト。
ひらがなを鏡文字で書いたり、服を着る時に裏表が合ってる?とお母さんに聞いてるお年頃ですよ。
言われた通りに「ドレミ」と繰り返すマネっこは出来ます。
でも、本当に五線譜のシステムを把握出来てると思いますか?
出来てないんですよ。