今日は朝に小カブを収穫して、木更津ファーマーズマーケットに出店しました。朝一番に畑に行き、小カブを手作業で収穫し、かごに入れて軽トラに積み込みました。
その後、耕作放棄地シリーズの村山さんが働いている農園に向かい、今回はその農園の野菜も代理で販売させていただくことになりました。出店予定だった村山さんの農園はイベント対応などが重なって、代わりに私が販売を担当することになったのです。
農園では栽培や出荷に人手がかかるため、販売まで手が回らないこともあります。その点、とてもよく理解できます。私自身も栽培・収穫・販売をすべて一人で行っており、準備は本当に時間と手間がかかります。正直、現段階では「儲かっている」と言えるほどではありません。
それでも、最近少しずつ点と点がつながり始め、昨年よりも利益を出せるという実感があります。何事も向上心を持って諦めずに続けていけば、良いご縁がタイミングよく巡ってくるものだと感じています。
今回はご縁があり、私の育てた野菜を他の出店者さんたちの並ぶ中で販売させていただくことができました。

向き合い、得られた成長
初めて木更津ファーマーズマーケットに行くのは、不安も大きかったです。他の出店者の方とうまくやっていけるか、自分の野菜が売れるのか、さまざまな思いが交錯していました。
そんな中、隣のブースだった農業公園ぽんぽこ村のスタッフさんが親切に接してくださり、値札を手伝ってくれたり、ラストの呼び込みをしてくれたり、畑の話を共有してくれたりと、本当にありがたい存在でした。ありがとうございました。
一人で販売しているときは表面上平然としていても、内心ではかなりの孤独を感じます。何かトラブルがあれば全て自分で対応しなければなりません。それでも勇気を出して一歩踏み出すことで、自分を成長させてくれる出会いや学びがあるのだと改めて実感しました。


当日は想像以上に多くの方が会場を訪れ、開店前から行列ができていました。私は準備と販売対応していたため、写真を撮れたのはだいぶ落ち着いてからでした。
10時の開店から野菜がどんどん売れていき、朝に収穫した小カブもあっという間に完売。どんな食卓で、どんな料理として食べられるのかを想像すると、とても嬉しい気持ちになります。

そのため、写真に写っているかごの形状が最初と異なりますが、すべて同日の出来事を記録したものです。)
最終的に、村山さんの農園の野菜も含め、持参した商品はすべて完売しました。来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
畑に向き合う想い
私は今、耕作放棄地を再生しながら、自分で野菜を育てて、販売までの流れを少しずつ経験しています。
まだまだ分からないことも多くて、試行錯誤の毎日ですが、色んな現場に立つことで、ようやく見えてくることもあります。
現在、木更津ファーマーズマーケットでは、まずは知ってもらうことを大切にしたいと思い、比較的手に取りやすい価格で販売しています。だからといって、決して妥協した野菜を並べているわけではなく、「自分が納得できる」と思えるものだけをお出しするようにしています。
若い人が農業に興味を持てる世の中になるには、どんな環境が必要なんだろう。
農業って本当に大変だけど、だからこそ、少しでも前向きな可能性を感じられるような道があったらいいなと思っています。
まだまだ形になっていない想いばかりですが、実際に育てて、売って、お客さんの反応を見て。そんな体験を重ねることで、少しずつ自分なりの考えも深まってきています。
農業がどうすれば持続可能なものになるのか。
耕作放棄地がどうすれば減っていくのか。
答えは簡単に出るものではありませんが、こうして土に触れながら、日々考え、動いているところです。
販売に関する補足
今回販売した野菜には、私が育てたものと、村山さんの農園で収穫されたものがあります。なお、私はすでに保健所に「野菜果物販売業」の届け出を済ませておりますので、他の農園で収穫された野菜の仕入れ・販売に関するコンプライアンスも問題ありません。
最後に
こうした一歩一歩の積み重ねが、未来に続く道になっていくと思います。農業の世界でも「真剣に向き合えば成長できる」という実感を持てた、充実した1日でした。
これからも、美味しい野菜を、皆様に届けていきます。