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やさしい畑から#6|種から育てたタマネギ 秋まき〜春の成長とトラブル記録

この記録は「やさしい畑から#3|タマネギを種から育てる 直播きから定植までの記録」の続編にあたります。 ※ナンバリング上は #6 ですが、栽培記録としては同じタマネギの続きです。

今回は、定植後のタマネギが冬を越え、春にかけてどう成長したか。 そして、追肥の判断やタマネギバエの被害といったトラブルをまとめました。

定植後、静かな冬を越えて

2024年11月に定植したタマネギの苗は、冬の間は枯れたように見えます。 ですが、寒さの中でしっかりと根を張り、春を迎える準備をしていました。

1月1日 晩生ケルたま

春の訪れと追肥の判断

春になると、地上部の葉がぐんぐんと伸び始めます。 このタイミングに合わせて追肥を行いました。

追肥はすべて年明けから行い、マルチの上からペレットタイプの鶏糞をパラパラと撒く方法です。量は控えめに、生育の様子を見ながら調整しました。

  • 早生ソニック:1月と2月に1回ずつ
  • 中晩生と晩生(新きぬ和/ケルたま/スターレッド):1月〜3月にかけて3回
12月18日 晩生ケルたま:寒さ対策でもみ殻をかけている
3月4日 晩生ケルたま
4月4日 晩生ケルたま

タマネギバエの被害と考察

赤タマネギ「スターレッド」を定植した畝で、タマネギバエの被害が発生しました。 苗が食べられてしまった部分には、余っていたニンニクの種を一か八かで植えました。

この被害の要因としては、以下の2点が考えられます。

  • 牛糞堆肥・鶏糞・米ぬかを元肥として入れてから、わずか2週間で定植してしまった
  • 有機物の分解が不十分で、窒素成分が多く虫を誘引した可能性がある

この反省を踏まえ、次回の秋作からは元肥を控えめにし、定植後1ヶ月してから追肥する方法へ切り替える予定です。

ニンニクを混植した現在の状態

育苗中の肥料切れと対応の振り返り

秋の育苗中には、葉の色が薄くなる時期がありました。 これは肥料切れと判断し、対処としてまずYouTubeで見かけた方法を試しました。

牛糞堆肥を上から撒いて灌水するという方法です。追肥としての効果は限定的と分かっていましたが、実際に自分で試すことで限界を体感できたのはよい学びでした。

その後、ペレット鶏糞を軽く追肥したことで、葉色が徐々に回復し、無事に定植に至りました。

葉色が薄くなった苗
葉色が徐々に回復

品種ごとの春の成長の違いと気づき

今回育てているのは、以下の4品種です。

  • 早生ソニック
  • 中晩生 新きぬ和
  • 晩生 ケルたま
  • 赤タマネギ スターレッド

定植後の春の成長を観察していると、晩生と早生は順調に葉を伸ばしており、今のところ特に問題は見られません。

一方で、赤タマネギ(スターレッド)は、タマネギバエの被害に加えて、肥料の効きすぎか、葉がやや波打つような形になっていて、少し育ちすぎている印象もあります。

中晩生(新きぬ和)は、苗が特に小さかったため、霜にやられて消えてしまった箇所もあり、畝が部分的に歯抜けのようになってしまいました。それでも残っている苗はしっかり根付き、少しずつ育ってきています。

早生ソニック 4月4日
中晩生 新きぬ和 4月4日
晩生ケルたま 4月4日
赤玉ねぎ 4月4日

まとめとこれから

この記録では、冬から春へのタマネギの成長や、追肥の判断、タマネギバエへの被害など、栽培中に起きたリアルな出来事をまとめました。

手間はかかっても、自分の手で野菜を育てていく過程には、学びや気づきがたくさんあります。これからも、畑と向き合いながら感じたことを、記録として残していきたいと思っています。

これからも、季節ごとの畑の変化や気づきを、少しずつ記録として積み重ねていきます。 野菜づくりの試行錯誤や、小さな喜びを、必要な人に届けられたらうれしいです。

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