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やさしい畑だより#1|春ジャガイモ栽培と販売の記録 男爵とメークインを育てて学んだこと

こんにちは、安田雄輝です。

今回は、春に男爵とメークインの2品種を栽培し、木更津市金田地域交流センターで販売した体験をまとめました。育てるところから売るところまで、ひと通りの経験ができた貴重な記録です。

栽培スタート 種芋の選定と準備

選んだのは、ホクホク系の男爵と煮崩れしにくいメークイン。料理によって使い分けられる人気品種です。

2月27日に植え付けを行いましたが、その前に日当たりの良い場所で芽出しをしておきました。切った種芋の切り口には、腐敗予防のためジャガイモシリカをまぶして乾かしました。

芽出し前の種芋:メークイン

畝づくりと植え付け作業

牛糞堆肥と米ぬかを混ぜ込んだ畑で、化成肥料は使用せず、有機ぼかし肥料を種芋の間に一握りずつ入れながら植えました。植え溝の深さは10cmほど、株間は30cmに設定。

発芽から成長までの管理

3月の寒さで最初の芽は霜に当たって傷みましたが、新たな芽が出てきたため問題なく生育。20cmほどに成長した頃に芽かきを行い、土寄せと有機ぼかしの追肥も実施しました。

病害虫対策と収穫

アブラムシにはアーリーセーフ、ヨトウムシにはSTゼンターリ、疫病予防にサンボルドーを使用して管理。

6月11日に収穫を行いました。晴天を選び、地表の茎を狩り、スコップで掘り起こす方法で収穫。
掘り上げた芋は乾かしてから保存しました。

初めての販売体験 金田地域交流センターにて

収穫後、袋詰めして1袋100円で販売。最初は量り売りのように並べましたが「袋詰めの方が買いやすい」とお客様からの声があり、すぐに変更。そこから一気に売れ始めました。

販売後に学んだことと次への改善

男爵芋の一部に「中心空洞症」が見られるという報告がありました。これは急な成長によって内部に空洞ができる現象で、外見からは見分けがつかないことがほとんどです。今後は販売時にその可能性を説明するようにしています。

おわりに

この春の経験を通して、栽培だけでなく「売ること」に関しても大きな学びがありました。どのように並べるか、どう伝えるか、何を大切にするか。すべてが野菜づくりの一部だと実感しています。

今後も小さな規模ながら、少しずつ経験を重ねて、よりよい野菜と出会いを届けていきたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。