こんにちは、安田雄輝です。
今回は、再生した耕作放棄地で栽培したニンジンについて記録していきます。
6月に木更津ファーマーズマーケットが開催され、再生中の畑で育てたジャガイモの詰め放題を予定していたのですが、急遽ニンジンも一緒に出すことになりました。
このニンジンは、3月25日に種まきをしたもので、生育が順調だったため、予定より少し早めの収穫となりました。

この畑の土づくりでは、牛糞堆肥を1㎡あたり3kg、籾殻、有機ぼかし、苦土石灰、米ぬかなどを使って整備し、耕運機で2回以上切り返しています。最初は土がまだゴロゴロしていて、股割れが多発するかもしれないと思いましたが、想定より良いニンジンが育ちました。




ニンジンの栽培では、発芽管理が特に難しいと感じます。ニンジンの種は発芽に光が必要なので覆土は薄く、そのうえで水を切らさないようにしなければなりません。種まき後は籾殻をまいて不織布をかぶせ、約10日間、水やりを続けました。
無事に発芽してからは、2回以上の間引きと除草をすべて手作業で行いました。化成肥料は使わず、有機肥料だけで栽培しているため、肥料の効き方にムラが出ないよう調整しながら管理しています。
これまでニンジン栽培では何度も試行錯誤してきましたが、その経験が今回の安定した収穫につながったと思います。
木更津ファーマーズマーケットでは、当日の朝に収穫したニンジンを、葉付きのまま販売しています。
私が葉を切り落とさない理由には、いくつかの想いがあります。
ひとつは、子どもたちに「野菜本来の姿」を見てもらいたいということ。
実際、親子で来られた方が「これがニンジンの葉っぱなんだ!」と興味を示してくださることも多くあります。
スーパーでは葉付きのニンジンはほとんど見かけないため、大人の方でもその大きさに驚かれることがあります。
そうした会話をきっかけに、野菜や畑の話が自然に広がっていく。
こうした体験が、将来的に私が取り組みたい「食育」の活動にもつながっていると感じています。
(※なお、ご希望の方には、葉を切り落とした状態でもご用意しています。)

葉付きのニンジンは新鮮で、生のままでも噛んだときの甘みがしっかり感じられます。葉は天ぷらにして食べることもでき、余すところのない野菜だと改めて感じています。
ニンジンは、播種から収穫までに4ヶ月以上の期間を要します。私はこのニンジンを今、主力として育てています。なぜなら、直売の場で「美味しかった」と言ってもらえる機会が多く、それが次の栽培意欲にもつながるからです。
先日、次の栽培に向けて新たに種まきを行いました。収穫は10月頃を予定しています。

ニンジンの生育の様子は、インスタグラムのストーリーズなどでも随時紹介していきます。よろしければフォローしてご覧ください。
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というわけで、今回は再生日記#11として、再生した耕作放棄地で育てたニンジンの収穫についての記録でした。