こんにちは、安田雄輝です。
11月16日(土)に木更津市金田地域交流センターで野菜の直売を行いました。この日は、以前働いていた農園の株式会社マーサさんと同時に出店することができ、とても沢山の人に来ていただく事が出来ました。
販売した野菜の特徴
今回販売したのは、私が化成肥料を一切使用せず、有機JAS規格の農薬のみを使って丁寧に育てた ニンジン、春菊、ネギ、大根、カブ などの野菜です。これらはすべて当日の朝、畑で収穫したもので、鮮度抜群の美味しさをそのままお届けしました。
販売の際には、「虫がついている可能性があるので、よく洗ってください」とお伝えしています。強い農薬を使わないため、どうしても葉っぱが虫に食べられていたり、虫がついていることがあります。ただ、それは強い農薬に頼らず育てた証拠でもあります。私はあえて葉っぱを切り落とさず、野菜のありのままの姿を見ていただきたいと思っています。
もちろん、防虫ネットを使ったり、虫が寄りにくい資材を取り入れるなど、対策はしています。それでも完全に害虫を防ぐのは難しいため、少しずつ工夫を重ねながら改善しています。たとえば、肥料の量を調整したり、新しい栽培方法を試してみたりと、妥協せず取り組んでいます。ありのままの野菜を理解し、それでも良いと思ってくださる方に食べていただけるのは、本当にありがたいです。
当日の収穫作業は、朝から畑を駆け回るほどの忙しさでした。収穫後はすぐに金田地域交流センターに運び、ざっくり袋に詰めて準備しましたが、その段階から「これ買います!」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。さらに今回から PayPay支払い を導入し、多くの方に便利にご利用いただけました。
イベント当日の様子
私と株式会社マーサさんで、午前中のみの出店でしたが、多くの方に立ち寄っていただきました。隣では木更津産のあさりやサツマイモの販売が行われていました。また、株式会社マーサさんは農業体験のチラシを配布し、興味を持った方々から様々な質問を受け、丁寧に対応されていました。
私のブースでは、準備が忙しくて最初はB品の展示が間に合わなかったのですが、途中から並べることができました。ひび割れた大根や形の悪いニンジンも、「これ買います!」と声をかけて購入してくださる方がいて、本当にありがたかったです。農作物は種を蒔いても、すべてが商品として理想的な形になるわけではありません。売れない野菜は損失となってしまうため、B品が売れることのありがたさを改めて感じました。
SNSで「農家がB品を売らないのは、クレームリスクや対応の負担があるから」という投稿を見たことがあります。栽培から販売まで一人で行う立場として、その気持ちはよくわかります。生産者にとってB品も種や肥料、手間といったコストがかかっているため、少しでも売上になる方がありがたいのですが、販売するには勇気が必要です。
そのため、なるべく野菜の背景を理解してくださる方々に販売していけたらと思っています。ただ、販売をしていると「化成肥料不使用」「強い農薬を使っていない」という点に共感してくださる方もいれば、「完璧な形の野菜」を求める方もいらっしゃるのが現実です。しかし、どんな形の野菜でも美味しく食べる調理方法はあると信じています。
来年は、形の悪い野菜や虫食いの野菜を美味しく調理し、楽しむ方法を伝える食育の場として、料理教室を開催したいと考えています。一回でも開催できれば、多くの方に「野菜のありのままの姿」を知っていただけるきっかけになると思います。
完売の喜びとお客様の反応
おかげさまで、今回持参したすべての野菜を完売することができました!以前、ジャガイモを購入してくださったご家族から「ジャガイモ美味しかったです」というお声もいただき、自分が育てた野菜が食卓に並んでいることが本当に嬉しく感じました。
全て一人で栽培していると、夏は暑さで倒れそうになり、冬は寒さに負けて暖かい部屋でぬくぬくしていたいと思うこともありますが、こうした嬉しい瞬間があるからこそ、頑張れるんですよね。本当にありがとうございます。
次回は 12月14日(土)9:00〜 に、秋ジャガイモの アンデスレッド と デジマ を販売予定です。一人で栽培しているため、数に限りがありますので、売り切れの際はご了承ください。
いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。これからも心を込めて美味しい野菜を育てていきますので、ぜひまた直売イベントに遊びに来てくださいね!
野菜の成長記録はInstagramにも投稿していますので、ぜひご覧ください。
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