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大人からピアノは上達できるのか?実体験で語る

ピアノを学ぶ楽しさは上達だけではありません。音楽に触れ、自分と向き合う時間を持つことで大きな価値があります。しかし、大人からピアノを始めるなら、やはり上達を目指したいと思う方は多いでしょう。

指がうまく動くか、楽譜が読めるようになるかなどの不安を感じることもあるかもしれません。私も大人になってからピアノ教室に通い始め、最初の頃の様子をYouTubeに残しています。現在、ピアノを始めて5年目になりますが、昔の動画を見ると自分の成長がよくわかります。今回は、大人からピアノを始めた私の視点で、現在の心境についてお話ししたいと思います。

大人のピアノ初心者が抱える不安

指が動くのか

大人からピアノを始めても、実際に指は動くようになります。反復練習を重ねることで、次第にスムーズに動くようになります。ただし、これは時間がかかるもので、数日間の練習だけでは満足に動くようにはなりません。ピアノ教室に通えば、段階を踏んで自分のレベルに合った課題を練習するため、指が動かなくて困ることはありません。

パソコンも大人になってから本格的に使い始めましたが、ブラインドタッチができるようになりますよね。それと似た感覚です。ただし、ピアノは指の動きだけでなく、楽譜を読み取る必要があります。むしろ、楽譜を読み取り、それを表現するために力加減をコントロールする方が難しいです。今の私の課題は、右手と左手で力加減を変えることです。ただ、これも成長すれば次の課題が出てくるでしょう。

楽譜が読めるようになるのか

私はまだ楽譜をよく間違えます。ピアノレッスン動画では、初っ端から弾く場所を1オクターブ間違えることもあり、そのままYouTubeに載せています。まず、「楽譜が読める」とはどういうことかを定義しておきましょう。ここでは楽譜に込められた感情やイメージについては置いておき、書かれている音符が読めるかどうかに焦点を当てます。

結論から言えば、練習次第で音符を理解することはできます。しかし、五線を外れる音符は、今でも一音一音数えることがあります。自分の今の練習曲の範囲内であればなんとか理解できますが、一瞬で認識するのは難しいです。もし音符クイズを出されたら、時間がかかるでしょう。

実際、ピアノを弾いているときは、一音一音を読むというよりも、書かれている音符同士の距離感で音を判断しています。これを「模様読み」と呼ぶらしいですが、実際にはこの能力の方が重要かもしれません。初見でわからなくても、結局練習すればわかるようになるので、楽譜が読めるかどうかを気にする必要はありません。音符を完璧に読む力がないと練習効率は悪くなりますが、大きな問題にはなりません。

まとめると、楽譜を読むことに関しては練習次第で克服できるので、あまり心配しなくても大丈夫です。

大人だからこそ楽しめるピアノの魅力

私が感じるピアノの魅力は、自分の好きな曲を自分の手で弾けることです。他の誰かが弾くのではなく、自分の思うように演奏できるのが嬉しいです。たとえば、自分の中でこう弾きたいと思った場所を自由に変えたり、好きな小節だけを繰り返して楽しむことができます。自分の好きなように楽しめるのが、ピアノの素晴らしいところです。

また、何も趣味を持っていなかった私が、ピアノを通じて目標を持ち、その実現に向けて努力する自己成長感や、練習した曲が弾けるようになる小さな達成感も魅力です。最初は難しくて、練習もやりたくないと思うことがありました。それは一種の登竜門のようなもので、大人からピアノを始めた人なら、成長しなくて無理だと思う瞬間があるかもしれません。そのときに、本当にピアノがやりたいのか、自分の中で試される部分があるのかなと思います。

そこで諦めて他の楽しいことを見つけるのも一つの道ですし、本気でピアノを弾きたいと頑張る道もあります。私は本当にピアノがやりたかったので、一度挫折して引っ越ししたときも、ピアノを売らずに引越し先まで運びました。趣味としては、難しいからこそやりがいがあると思います。

ちなみに、私はピアノをやっていてリラックスやストレス解消にはなっていません。ピアノがリラックスできるというのは本当なのかと思います。弾いているときは忙しいし、曲の持つイメージを表現する引き出しがないと、自分がチープな人間に思えることもあります。リラックス目的のピアノには共感できませんが、ピアノの楽しみ方は人それぞれ異なります。

自分がピアノを学ぶ目的を明確にすることで、ピアノの楽しさは大きく変わります。「うまくならないかも」と心配する必要はありません。みんなピアノを楽しんでいますし、私のYouTubeではピアノレッスンの様子を公開しています。私なりの楽しみ方でピアノをやっている姿を見ることができます。いつも無謀な挑戦をしているので、私のやりたいことにつきあわされる先生は大変だろうなと思いますが、それも含めて楽しんでいます。

私のピアノチャレンジをYouTubeで共有

今年は、中級楽譜を1曲弾く企画に挑戦しています。通常なら私の現在の技術で到達するのに3年かかる道のりを、1年で駆け抜けるという挑戦です。ピアノアドベンチャーという教材を使用して基礎を磨き、年末までに挑戦する曲を発表します。

YouTubeチャンネルで成長を見守ろう

私のYouTubeチャンネルでは、ピアノレッスンの様子を丸ごと公開しています。ピアノを学び始めた頃の初心者の動画から現在の演奏まで、成長の過程をすべて見ることができます。これまで4年以上にわたりピアノレッスン動画を公開してきました。最初の1年くらいの動画では、ピアノに真剣に向き合えなかった様子もありますが、最近は鬼のように練習して課題をこなしています。

ただし、これが大人のピアノ学習のスタンダードというわけではなく、YouTubeにあるピアノのエンタメ動画として楽しんでもらえればと思います。このような企画の練習はきついため、真似するのは本当におすすめしません。

皆さんに私の成長を見守っていただけると嬉しいです。
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まとめ

大人からピアノを始めても上達は十分に可能です。上達のゴールを設定することで、進むべき道が明確になり、弾けないことで悩むことも少なくなります。ピアノの練習が大変だと感じることはありますが、自分のやりたいことがはっきりしているので楽しんでいます。大人からピアノを始める方は、自分がピアノを学んでどうなりたいのかを考え、自分に合ったピアノの楽しみ方を見つけることが大切です。人と同じである必要はありません。向き合うべきは自分自身です。

素敵なピアノライフをお送りください。