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ピアノ教室の発表会をYouTubeで限定公開するリスクを解説

ピアノの先生

ピアノ教室の発表会を「限定公開」で共有しても大丈夫?
限定公開なら第三者に見られない?
どういう投稿設定がいいのか、YouTubeを使うリスクを知りたい。

こんな疑問を解決します。

僕は自分でもYouTubeを使っていて、ピアノ教室のYouTubeチャンネルも管理しています。YouTubeには動画の「限定公開」機能があります。動画URLを知っている人が見ることが出来る機能です。

「限定公開」なら秘匿性が守られて大丈夫と思っていませんか?特定の限られた人(生徒だけ)に向けて、動画を共有したいと思っても、それは無理という事を今回はお話していきます。

ピアノ教室の発表会をYouTubeで限定公開するリスクを解説

YouTubeの動画公開設定は3種類あります。
≫YouTubeヘルプ|動画のプライバシー設定はこちら

公開

YouTubeのユーザー誰でも見ることが出来ます。

限定公開

URLを知っているユーザーが見ることが出来ます。
自分のチャンネル内に、動画が表示される事はありません。
基本的にYouTubeの検索結果に表示されません。

注意しなければいけないリスク
URLを知っているユーザーが公開の再生リストに動画を追加すると、YouTubeの検索結果に表示される様になります。
URLはTwitter、SNSで共有可能です。共有された相手は動画を視聴できます。
投稿設定で動画を埋め込む許可をしていると、ウェブサイトに埋め込む事が出来ます。

再生リストのリスクを深堀りします。

YouTube管理画面

自分の気に入った動画や後で見たい動画をストックするために、YouTubeは個人個人で再生リストを作ることが出来ます。この再生リストは、作成時に【公開・非公開・限定公開】が選べます。

再生リストの設定を知らないで、意図せず公開設定で使っている方も居ます。
公開の再生リストに、限定公開の動画を追加すると検索表示に出てきてしまうという事です。

結局のところ、ユーザー次第で限定公開動画は、第三者に共有出来ます。

この様にYouTubeに詳しくないユーザーが、公開再生リストに動画を入れるのを、完全に防ぐのは難しいです。YouTubeの検索結果に出てくる状態は、ほぼ公開状態と同じですね。

非公開

自分と招待したGoogleアカウントを持っているユーザーだけが視聴出来ます。
URLを知っていても動画をウェブサイトに埋め込む事は出来ません。
1番秘匿性は高いですが、招待する手間が必要です。

YouTube管理画面

この様に非公開はユーザーを招待して共有出来ます。

YouTubeで注意したい投稿設定項目

先程、YouTubeの限定公開で秘匿性の確保は出来ないと考えるべきと話ました。
限定公開で、少しでも秘匿性を向上するために出来る設定についてお話します。

YouTube投稿設定画面

これは僕のYouTubeの公開動画の設定画面です。

ライセンスという赤枠に、「埋め込みを許可する」項目があります。
ここに、☑が入っていると動画URLを知っていればサイトに埋め込めます。

サイトに埋め込むという意味はこういう事です↓

こんな感じで、埋め込むことができます。
☑を外していると、ウェブサイトに埋め込む事が出来なくなります。

埋め込むサイトの個別指定は出来ないので、自分のサイトに限定公開で動画を公開している場合は、第三者もその動画を自由に埋め込み出来ます。

ショート動画のサンプリングは、基本的にデフォルトで☑を外して置くのが無難です。
自分の投稿した動画で第三者がショート動画を作れる機能です。

これで、知らないウェブサイトに動画を埋め込まれる事は回避出来ます。
しかし、これでもユーザーによる第三者への共有を防ぐ事は出来ません。

結論:特定の人に動画共有は無理

動画をYouTubeで特定の人だけに共有するのは無理と話して来ました。
現代ではスマホで画面録画機能が使えます。限定公開や非公開でも画面録画すれば拡散出来ます。

それならばと、動画をデータ配布したとしても、配布された人がYouTubeに投稿すれば誰でも視聴出来ます。DVDで配布してもPCで再生画面を録画することが出来ます。

ホームーページの記事に鍵をかけて、限定公開にしたとしても画面録画することが出来ます。
とにかく、YouTubeに限らず、やる気次第でいくらでも動画共有出来る時代です。

どんなに対策したとしても、絶対に漏れない様にすることは不可能です。余程の事がない限り、悪意を持って動画が拡散されることは無いですが、限定公開だから大丈夫という認識は危険です。

とはいえ利便性とセキュリティは相反するものです。ピアノ教室の発表会を、YouTubeで皆さんと共有する喜びも大きいのではないでしょうか?便利なツールをどう使うかは利用者の選択です。

YouTubeは細かい設定や気をつけるべき点が多いです。しっかりと、YouTubeを利用するときは勉強をするか、既に詳しい人と一緒に利用を始めるのが安心です。

というわけで以上です。

ABOUT US
安田 雄輝
「YouTubeコンサル・動画制作」をしています。/※経歴:消防(救急救命士)➡在宅診療所➡献血供給事業団➡YouTubeクリエイター/大人からピアノを始めチャンネル登録者1000人/夢は子供がやりたい事を経験出来る場所を沢山つくること