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元消防士がパワハラについてブログに書いていきます。

今となっては昔の話ですが、僕は大学で救急救命士の資格を取得してから消防へ就職しました。
在職期間としては、2年11ヶ月でした。

この記事は消防のパワハラについて知りたい方に書くのではなく、今現在、パワハラに悩んでいる若い消防士向けに書きます。当時の僕がどんな感じだったか話すことで、悩みを共有して、楽になれたり、進む道が示せれば良いなと思います。

先に言っておくと、僕は消防の仕事が好きでしたし、良い人も勿論いました。でも、毎年ニュースで消防士の自殺が取り上げられる度に、僕は心を痛めています。閉鎖的な環境で、誰にも助けを求める事が出来ずに命を絶つことが、どれほど辛い事なのか。悲しいニュースは聞きたくないですね。

僕が困ったこと

結論から書くと、僕は一番最初の救急隊長と相性がとても悪かったです。
隊長と救急車に一緒に乗っていた期間、隊長が傷病者観察をしたところを見たことがありません。心肺停止(CPA)の現場にも、隊長が『お前先に行け』と言って、新人の僕に呼吸管理資機材、AED、吸引器全て持たせて1人先行させていました。そして深夜に、長時間立ったまま叱責、帰りの救急車内で永遠と『なんで?』の連続で叱責。機関員の方もガッツリ隊長側で、もう誰にも相談すら出来ません。CPAの現場は救急隊員3人が同時に傷病者へ接触、もしくは隊長、隊員の2名で先行して、機関員が後から来るパターンです。指令内容からCPAと分かっていて、不必要に隊員1人だけ先行させる意味は本来無いですが、とにかく隊長は1人で先に行かせたがりました。

あるとき消防署の事務室で出動指令書が出てくるPCの前で、隊長のビックスクーターのオイル交換をやらされ、なぜ隊長の私用バイクを消防署の事務室で整備しているのか疑問に思いました。それでも階級社会で誰も何も言えません。当時勤めていたメンバー全員が隊長に右へならえで従ってました。そんな自由を黙認していると、隊長は制服に上着を羽織って近くの自転車屋へバイク修理のパーツが無いか聞きに行く事もありました。「出動あったら呼んで」とかもう職務放棄では。。。

そんな隊長は学歴にコンプレックスを持っていました。僕は仕事中に『お前大卒だから高卒の俺を馬鹿にしてるだろ』など因縁もつけられた事がありました。学歴は本人がその時カミングアウトして「高卒」と知りました。「(あなたの学歴なんか知らないよ…)」と思ったのと同時に、初めて本気の学歴コンプレックスを見たので珍獣に出会った衝撃でした。

そんなこんなで、僕はだんだんと精神的に参ってきて、傷病者のために物事を考えるのではなく、隊長から怒られない様にどうするかを考える負のループに陥っていきました。そして、一ヶ月間職場を休職しました。どうしても折り合いが付けられなかったんです。

あるとき隊長がこぼした言葉を今でも覚えています。

『俺がやられて嫌だったことをお前にやってやる』

この言葉は本当に僕の胸に残って、今では反面教師にしています。

命が掛かっているから、なんでも経験させて厳しいのは当たり前、という意見もあると思います。しかし、休職から復帰して次に組んだ新しい救急隊長の姿を見た時に、最初の隊長がおかしい事を確信しました。

指導する気持ちがある救急隊長

一ヶ月間休職していた間に色々考えました。このまま退職してしまおうか。でも、なんか悔しかったので、自分で納得できるところまでやってから辞めようと思って復帰をしました。

そして2番目の救急隊長と出会います。

最初僕はもうメンタルやられてる状態だったので、2番目の隊長に恐る恐る接していたのを覚えています。しかし、衝撃的だったのは隊長が僕に傷病者観察、病院連絡などお手本をしっかり見せて教えてくれました。今までそんな事を一度もされなかったので、本当に色々学びました。機関員の方も冷静で、とにかく凄い良い方たちと一緒に乗れました。

救急救命士制度創設されて間もない頃、民間の救命士養成校卒の救命士が消防に入職した時は、本当に誰も何も教えてくれない時があったそうです。それを考えると僕は恵まれてますが、それもそれで可笑しいと思います。民間企業も経験しましたが、人を育てるよりも、潰して見て見ぬ振りする組織体質は、消防が一番強かったです。人命救助のプロとして、世間の光が当たる分、影も色濃くなるのだと僕は思ってます。

民間で人を教える立場も経験したので思うのですが、怒りに任せた指導は相手を萎縮させて、本来のパフォーマンスを相手が発揮出来なくなります。自分が教えた事が上手く出来ないと指導者は不満に感じますが、教える方法のバリエーションや相手の特徴を捉えられてないだけだと思います。1つの指導方法で駄目なら次の指導方法を試すなど、そういう努力をする隊長が2番目の隊長だったと思います。退職した今でも当時の隊長には感謝しています。

今パワハラで困っている人へアドバイス

結論から言うと僕は消防を辞めて転職しました。
正直、消防が合わなくても転職は出来ますし、あなたに合う職業はあります。
探す時間と余裕が持てないと、なかなか視野も広く出来ないですが、本当に無理なら退職届けをバッグに入れておくだけでも心に余裕が出来ます。

ちなみに僕は、2月に退職を申し出て3月に辞めました。
正直、人事の件で迷惑かけましたが、嫌がらせを防ぐ手段として、ギリギリまで引っ張りました。退職後に、どんな仕事につくのか聞かれましたが、答えませんでした。

もし、今の消防の職場でなんとかしたいなら、あえてパワハラをしてくる人に向かって行くことです。『ご指導ありがとうございます。もっと叱ってください。』など攻めの姿勢で行くと良いです。今だから言えますが、ナメられたら駄目なんです。とにかく前に出ていく事が、大事なので守りに入らない事がおすすめです。

最後に

ここまで書いといてなんですが、消防時代は自分にも反省点は沢山あります。
全ての消防職員がパワハラする訳ではありません。ただ、僕は嫌な思い出が残る組織です。

30代になって、ある程度社会人経験を積んでくるとわかるのですが、職場でパワハラや問題を起こす人は、仕事以外のプライベートの部分で問題を抱えている人が多いです。というか掘ると100%何か闇が出てきます。相手は相手の都合で人生が上手くいってないので、こちらはこちらで楽しく過ごした方が良いです。

人生どんな経験も無駄ではないので、消防経験を僕は良い方に活かして、自分を磨いて成長させていこうと思い日々頑張ってます。長くなりましたが、パワハラで困っている若い方は、自殺する必要無いです。ただ、その環境が合わなかっただけで、あなたに合う職場や仲間がいる場所を探して頑張っていきましょう!

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ABOUT US
安田 雄輝代表
当ブログは複数のライターで運営しています。大学で救急救命士取得→新卒で消防に就職→2年11ヶ月で退職→在宅診療所→輸血用血液輸送→フリーランス→自由な時間を得る。企業向けYouTube動画クリエイター兼ブロガーをしながら生きています。