島根県出雲市の日御碕に朱色で美しい神社が鎮座しています。『出雲国風土記』に「美佐伎社」、『延喜式』に御碕社の名前で登場する古くからある神社です。
平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』には「聖の住所」としても「日御碕」が登場します。戦国時代以降には、朝廷や幕府、大名からも尊崇を受けて現在まで人々を守っています。
境内の建物

素盞鳴尊(スサノオノミコト)を祀る神の宮は、境内を見下ろす石垣の上にあります。神の宮へ上がるための正面階段は急ではありますが、横に緩やかな階段もあります。
それでも少しの乗るのが大変な方も居ると思います。神の宮は元々、隠ヶ丘にあったものを安寧天皇13年に移設したとされています。
日沉宮(ひしずみのみや)と同じ規格ですが、一回り小さい造りになっているそうです。

日沉宮

こちらには天照大御神が祀られています。元々は経島にありましたが、天暦2年(948)に村上天皇の命により移設されたとされています。
『日沉宮』という名称ですが、伊勢神宮は日本の昼を守り、日御碕神社は日本の夜を守ります。天照大御神と日没の夕日を結びつける、出雲の視点を反映した名称です。









日御碕神社の駐車場


神社近くには車が駐車可能です。平日に私は行きましたが、それほど混んでいませんでした。路線バスもあったので、バスでもアクセス可能です。
まとめ

日御碕神社周辺には、灯台があったり食事処やお土産屋さんがあります。野鳥や海を眺める鳥見台などもありますが、坂道もあるので歩いても大丈夫な服装で来ることをおすすめします。
私は出雲大社から日御碕神社へレンタカーで行きましたが、ナビで道に迷うこと無く到着できました。ただし、道はくねくねしているので乗り物酔いする人も居そうです。
出雲大社まで来たら、あと少し足を伸ばして日御碕神社に来てはいかがでしょうか。砂のお守りも有名みたいですが、今回お守りは買いませんでした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。